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村上春樹『海辺のカフカ』ゆかりの地をめぐる — 高松

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東京から高松へ、『海辺のカフカ』の主人公が辿った道のりを追う。作中の私設図書館に最も近いとファンの間で長年語られてきた、四国の実在の建物も訪ねる。

Kafka on the Shore

Kafka on the Shore

Haruki Murakami

NATIONAL BESTSELLER • From the acclaimed author of The Wind-Up Bird Chronicle and one of the world’s greatest storytellers comes “an insistently metaphysical mind-bender” (The New Yorker) about a teenager on the run and a deceptively simple old man. Now with a new introduction by the author. Here we meet fifteen-year-old runaway Kafka Tamura and the elderly Nakata, who is drawn to Kafka for reasons that he cannot fathom. As their paths converge, acclaimed author Haruki Murakami enfolds readers in a world where cats talk, fish fall from the sky, and spirits slip out of their bodies to make love or commit murder, in what is a truly remarkable journey. “As powerful as The Wind-Up Bird Chronicle.... Reading Murakami ... is a striking experience in consciousness expansion.”—Chicago Tribune

『海辺のカフカ』(2002年)の主人公は、15歳の少年・田村カフカです。東京・中野にある父親の家を出て、四国・高松へと向かいます。高松では、ある私設図書館に身を寄せることになります。

本作は、村上春樹の作品の中でも海外で最も広く読まれている一冊です。何が実在し、何がそうでないか。この点について著者自身が珍しくはっきりと語っている作品でもあります。

(公式には)存在しない図書館

カフカが物語の大部分を過ごす「甲村記念図書館」は、作中でも中心的な存在です。そのため読者たちは、20年近くにわたって実際の高松にこの図書館を探し求めてきました。

この問いには、村上春樹自身が決着をつけています。読者との往復書簡をまとめた本の中で、図書館は完全な創作であると明言しているのです。「甲村記念図書館が実在する、というのは嘘です。存在しません。私が考え出したものです」。

とはいえ、探索が終わったわけではありません。最も頻繁に候補として挙げられているのは、高松市内ではなく、隣接する坂出市にある建物です。「鎌田共済会郷土博物館」がそれにあたります。1922年に建てられたこの建物は、醤油醸造業者の慈善財団によって設立された私設図書館として運営されていました。上階には、絵画や書を展示する部屋もあります。裕福な一族が設立し、美術品を所蔵する——という小説内の架空の図書館の設定と、構造的に重なる点が多い建物です。

立ち寄り先1: 鎌田共済会郷土博物館(坂出)

作中の舞台: 高松と中野

カフカの目的地である高松は、四国最大の都市です。実在する街で、図書館の候補地とは関係なく、歩いて回る価値のある場所です。作中では、これ以外に特定できる具体的な住所までは描かれていません。

カフカが物語の始まりに出発する、東京・中野も実在の場所です。人口密度の高い都心の区ですが、小説と直接結びつく特定の場所はありません。

旅の実用メモ

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